LOVER'Sハウス
一そして、だんだんと声が近づいて来るのが分かった。
「ねぇ、近づいて来てない??」
『…やっぱり??』
勘違いだと思っていたけど、春奈の一言で本当なんだと確信する。
「…紗来。」
・・・・・・あたし!?!?!?
突然、名前を呼ばれて固まるあたし。
てか、廊下を見るのが怖い!!!!!
「紗来!元くんだよ!!」
…ん?元??
元だと春奈に言われて廊下に目をやるとそこには・・・・・・・・・
『は、元!?!?!?』
一本当に元の姿が。
「元くん!久しぶり!」
春奈はいつの間にかあたしの隣からいなくなっていた。
行動がお早いことで。
春奈は元のところにいた。……怖い!!!!!
だって、女子がみんな睨んでるんだもん!
春奈はそんなのお構い無しだし。つくづく、春奈はすごいって思う。
一あたしは怖くて、いけませんから!
春奈を見習いたいよ…。