LOVER'Sハウス
あたしが一人、動かないでいると・・・
「紗来!なにしてんの?早くおいで。」
そう春奈に呼ばれ、しかたなく席を立つあたし。
『………なに?』
あたしは不機嫌きわまりない態度と声色で言った。
「お前、態度わりーな。」
あんたのせいでね!!!!!
「紗来、どうしたの!…まったく。ゴメンね、元くん。この子、意地っ張りなだけだから。」
「あぁ、知ってる。春奈ちゃんも大変だな。」
「いえいえ。結構楽しいですよ!」
・・・・・・なんだこの二人。
完全にあたし、無視?????
ひどくない?あたしを無視するなぁー!!!!!
『ちょっと!なんかあって来たんでしょ!なに??』
「あ、そうだった。生徒会からでこれ、クラスに配っといて。」
そう言って、渡されたのはクラス分の紙。
そこには、聖園会と交流会のことが細かく書いてあった。
『てか、なんであたし??委員長に渡してよ!』
「…顔、忘れた。」
『………最低。』
「うっせぇ。しょーがねーだろ。生徒会長が直々に持ってきたんだから文句言うな。」