LOVER'Sハウス

「「「きゃぁー!!!」」」


…この甲高い黄色い声はきっと、大学生…いや、LOVER'Sに向けたものだろうか??


どんどん、声が近づいて来る。…って言うか、いいかげん、静かにしてくれないかな。



一なーんて無理か。みんなカッコいいもんね。騒ぐ気持ち、少しは分かるけど。

でも、みんなは本気で好きなのかな…?それはただの憧れじゃないの?


…あたしにはそれさえも分からなくて。もどかしいよ・・・・・・。




…辛い恋をした分、こんなこと思っちゃったりして…恋愛に敏感になっちゃった。



まぁ、当分は恋愛はやめておこうかな。



「あ、来たよ!大学生。」

そう言った春奈の見ている方に視線を向けた。



テラスの入り口から、大勢の大学生が次々と入ってくる。



一ふと、あたしは思った。


『ねぇ、春奈。LOVER'Sの人たちは??』


みんなどこにもいない。…いったいどこに行ったのだろう。



「あぁ、LOVER'Sは聖園会には不参加なの。それに、今日は交流会があるしね。」




・・・・・・そうだったの!?!?!? 
 
< 57 / 183 >

この作品をシェア

pagetop