LOVER'Sハウス
「「「きゃぁー!!!」」」
…この甲高い黄色い声はきっと、大学生…いや、LOVER'Sに向けたものだろうか??
どんどん、声が近づいて来る。…って言うか、いいかげん、静かにしてくれないかな。
一なーんて無理か。みんなカッコいいもんね。騒ぐ気持ち、少しは分かるけど。
でも、みんなは本気で好きなのかな…?それはただの憧れじゃないの?
…あたしにはそれさえも分からなくて。もどかしいよ・・・・・・。
…辛い恋をした分、こんなこと思っちゃったりして…恋愛に敏感になっちゃった。
まぁ、当分は恋愛はやめておこうかな。
「あ、来たよ!大学生。」
そう言った春奈の見ている方に視線を向けた。
テラスの入り口から、大勢の大学生が次々と入ってくる。
一ふと、あたしは思った。
『ねぇ、春奈。LOVER'Sの人たちは??』
みんなどこにもいない。…いったいどこに行ったのだろう。
「あぁ、LOVER'Sは聖園会には不参加なの。それに、今日は交流会があるしね。」
・・・・・・そうだったの!?!?!?