LOVER'Sハウス
「一では、対戦相手は前にあるトーナメント表で確認して下さい。それでは、球技大会を開催します!」
その司会者の声で、一斉にみんなが動き始めた。
「じゃ、お互いがんばろうね!またあとでね、紗来」
『うん!またね』
そうして春奈と別れ、あたしは一人に。
…て言うか、同じチームの人知らない。クラスの子は分かるけど…。
一その時
…トントン
と肩をたたかれた。
振り向くと、そこには同じくらいの背の女の子。
「紗来、同じチームだったよね??」
『歩美!うん!一緒!!』
あたしに声をかけてきたのは、クラスメイトの柿崎 歩美(かきざき あゆみ)。
歩美は同じチームでもあり、バスケ部の仲間。
肩までの髪を高いところでポニーテールにしてる。
美人なお姉さん系の女の子だ。あたしの大切な友達。
「やっぱり!同じチームでよかったぁ。トーナメント表見に行こ?チームのメンバーも書いてあるはずだから!!」
『うん!』
歩美って、しっかりしてるなぁ。あたしとは大違い。
一あたし達は前にあるトーナメント表を見に行った。