LOVER'Sハウス


あたしは悠介に手を引かれ、みんなで校門に入った。


…やっぱり、ヤダぁ!!!!!







入った瞬間、全校女子がみんなに近寄ってくる。



・・・こ、怖っ!



『ヤダー!ちょっと悠介、手離しなさいよ!!』


「それこそヤダね。てか、なんで紗来はそんなに嫌がるの??」


『…だって…、女子の視線が痛いし、みんなといると目立つんだもん!!』


あたしはそう言って、悠介の手を離そうとした。


「…紗来は俺たちと登校するの、イヤ??」


悠介があたしにそう言うと、みんなが悲しそうな目をしてあたしを見た。





一そんな目であたしを見るなぁー−−!!!!!






『…別にイヤじゃない…です…。』


って、思わず言ってしまった。…あたしってバカ??



…でも正直、みんなと登校はイヤじゃない。むしろ、いつか一緒に登校したいなって思ってたくらいだ。




あたしが一言いうと、みんなは一気に明るくなった。

…なんか、可愛いかも。


てか、あたしってみんなに振り回されてる!?!?


と悩む紗来だった。    
 

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