LOVER'Sハウス
一寮の存在を知らなかったあたしだし。
場所を知るわけがない。
・・・よく一年間、過ごしてきたなぁ。
一あたしは今年、進級して高校二年生になった。
紗来は頭脳は普通より下の方なのに、花園学園に入学できたのだ。
少々、鈍感で意地っ張りの紗来は見た目がめちゃくちゃ可愛い女の子。
そのため、男子生徒に大人気!!女子生徒にも人気で、紗来は楽しい学校生活を送っていた。
・・・でも、これから待っているのは、8人の王子様。
これから二年間も、生活をともにしなければならない。
ママ達が帰ってくるのは、あと一年後。
それまでには、あたしも頑張らないと!!
そう決意して、学園内に入った。
一ただ今の時間、7時30分。みんなが来るのは、いつも8時ごろ。
それまでに寮を探さなきゃ!
『…迷った・・・・・・。』
ありえない…。もう二年生だってのに学園で迷子??
・・・今、あたしは学園の北の方へどんどん進んでいた。
でも、いっこうに見つからない、"青薔薇寮"。
ここ、どこー!?
と言うかんじで迷ったってわけ。