LOVER'Sハウス
そう言うと、刹那は悲しそうな顔をした。
…ゴメンね。ゴメン。刹那は悪くないのにね。…あたしが…あたしが悪いのに…。
あたしは刹那を無理矢理、部屋の外に出した。…そして鍵を閉めた。
一ゴメン、みんな。ホントに…ゴメン。
こんなあたしを許して…
一…次の日
また今日も、教科書に落書き…上履きもなかった。
あたしは一人、ボーっとしていたら誰かに呼ばれた。
「香宮紗来、ちょっと顔かしな!」
三年生の先輩たちだ…。
一…この時、あたしは確信したんだ。…きっと、この人たちがやったんだ…って。
…さいわい、教室には真斗も春奈もいなかった。
『…分かりました。』
あたしはその人たちに着いていった。
なにをされるのかぐらい、バカなあたしでも分かってる。…でも、行かなくちゃ。
あたしが自分で解決するって言ったんだから!
…正直、ホントは怖い。…でも、怖がってちゃ先に進めない。
あたしはもう、みんなに心配かけたくない。春奈にも、笑花にも、LOVER'Sのみんなにも……。
…だからあたしは怖くても行くよ…!