☆スィート&スパイス☆
真二が駅から離れてすぐに電車が来た。

電車が到着して辺りを見回しても誰もいない。

終電なので電車の中で待つことにした。

電車が到着して5分ぐらい経った時、出発のベルが鳴った。

『まもなく発車します。扉から離れてください。』

ホームを見わたして誰もいないのを確認した時、電車の扉が閉まった。

体の力が抜けたように座席に座り込んだ。

ゆっくり電車は進み始めた。

外を見ると真二が走ってきたのに気づき窓を開けた。

真二は勝手に携帯をいじり始めてすぐに遥は携帯を受け取った。

『まにあってよかった。俺ばっかりしゃべって何にも聞けなかった。それ、俺の携帯だから暇な時にでもかけて。』

ずっと走っていたせいで言葉にならなかったけど遥に伝わった。

『いろいろありがとう。。絶対電話するね。』

ホームから離れて真二の姿は見えなくなった。
< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop