先輩は俺の幼なじみ☆
パシられるオレ。
『もしもし?』
《翔~?今どこいる?》
『食堂だけど?』
《あ、ちょうどいい~!》
…嫌な予感がする。
《パン買ってきてほしいんだけど♪2つ!》
やっぱり…。
…って、2つも?
『はいはい…何味?』
亜優の頼みを断れない俺は、しぶしぶ引き受けることにした。
《う~ん、何でもいいからお願いねっ!》
『分かった。』
パチンと携帯を閉じ、ポケットにしまった。
「またパシりか?」
『パシりって……まぁ。』
拓斗に聞かれて、否定は出来ないので曖昧な返事をした。