苺祭的遊戯(ショートストーリー集)
「その分、今からお兄ちゃんとテニスでもして遊ぶ?
でないと、清水にカロリーオーバーだって怒られるよ」
「いいよ、じゃあそうする。
そうするから、ねぇ、清水。怒らないで?」
彼女が清水を見つめる視線に、熱が篭っていることに、気づかないわけじゃない。
清水はふわりと笑う。
「じゃあ、今日だけ。
特別ですよ」
そうして、清水も最初から心得ていたのだろう。
すぐに俺の珈琲を持ってきてくれる。
君が誰を好きだって。
君が何を好きだって。
笑っていてくれるなら、それでいい、なんて。
ひたすら甘やかせたくなるのも、きっと。
惚れた弱み、なのだろう。
Fin.
でないと、清水にカロリーオーバーだって怒られるよ」
「いいよ、じゃあそうする。
そうするから、ねぇ、清水。怒らないで?」
彼女が清水を見つめる視線に、熱が篭っていることに、気づかないわけじゃない。
清水はふわりと笑う。
「じゃあ、今日だけ。
特別ですよ」
そうして、清水も最初から心得ていたのだろう。
すぐに俺の珈琲を持ってきてくれる。
君が誰を好きだって。
君が何を好きだって。
笑っていてくれるなら、それでいい、なんて。
ひたすら甘やかせたくなるのも、きっと。
惚れた弱み、なのだろう。
Fin.