苺祭的遊戯(ショートストーリー集)
銀組の長男として生まれ、生まれたときから「次期総長」
何ら努力をしなくても、最初っからナンバーワンの椅子が用意されている。

決して望まなくても、最初っから血まみれの人生だけが用意されている。

そこに――。
あの穢れない人を巻き込みたくない。

けれども――。
同時にあの人を誰にもとられたくなくて。

中途半端なまま、身動きがとれなくなっていた。


本当の妹だったら良かったのに。
何度そう思ったことか。

(次ページへ)
< 130 / 196 >

この作品をシェア

pagetop