苺祭的遊戯(ショートストーリー集)
「……は?」

先輩が首を傾げる。

「なんですか?」

私はその驚きようが不思議で、我に返った。

「伸彦でしょ?」

「ヒコ?」

それがどうかしたのかしら。
突然出てきた名前に、私は思わず振り向いてしまったくらい。

この学食にヤツが来たのかと思って。

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