苺祭的遊戯(ショートストーリー集)
後輩たちは、他にも面白いイベントがあるからと、部室から出て行った。

残されたのは、私たち二人。


「ねぇ、そのメイク、誰がやったの? 私にも教えて欲しいなー、そのテク」

あまりにも上手いから、今度教えてもらおうかと思って、ヒコに聞いてみる。

「……お前は本当に、嫌なことしかきかねーな」

ヒコが耳にタコが出来るような台詞を繰り返した。

「何でよっ」

私、変なことなんて聞いてない――。

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