Sweet Citrus Love 〜甘甘柑橘な恋〜

「そ、なんだ〜………」


ｱﾀｼは言うことがなくなった。


「………俺を振らねぇの??」


振る??


まだ振ってなかったんだった〜


「こーへい、わか、別れ…て…くだパイ!!」


くだパイ!?!?!?


自分でもびっくりした。


ｱﾀｼは思いっきり恥ずかしくなって、


黙り込んだ。


すると、


「俺さ…気づいてたんだ。ななせが翔吾のこと好きだって。俺と付き合ってるときも…」


し、真剣な話？


さっきのはスルーですか？


ｱﾀｼは余計恥ずかしくなった。


「だって、お前翔吾のこと目で追いかけてたもん!!鈍感な俺でも分かったよ!?」


「そ、うなんだー」


ｱﾀｼは相槌しか返す言葉がない。


だってｱﾀｼは翔吾のことが好きなのにこーへいと付き合ってたんだから。