恋愛の始め方

・初キス！？

「あの、今日は家に帰るんですか・・・？」
「何言ってんだよ？杏奈俺と一緒に住んでんじゃん。」
えぇ！？どっ、どっ、同棲してんの！？！？
「どーしよー・・・。ママにバレたら殺されるよ・・・。」
「どーしてー？」
「だって祐依・・・じゃなかった、杏奈のママ知らないでしょ？」
「知ってるよ？俺の事」
「え？な、なんで？」
ちょっと怪しかったから聞いてみた。

「だって杏奈、お前と俺兄妹じゃん。」
「は、はぁ？？？？」

ちょっと待ってよ、え？悠くんと私が兄妹？？？
有り得ない、有り得ない！！
でも・・・。杏奈さんと悠くんは兄妹で、愛し合ってたんだね・・・。
やっぱり杏奈さんには勝てないのかもしれない・・・。

「俺腹減ったぁー。杏、お前なんか作れよ。」
「ちょっと待ってよ～。」

悠くんは私のそんな声お構いなしに階段を降りようとしている。
「だからちょっと待ってって・・・。きゃぁっ！！！」
「え、ちょ、お前・・・！？うわっ！！」

ドタドタドタドタドタ・・・！！

「いたた～・・・。あっ、悠くんごめんなさい！！」
「いってぇ～お前もうちょっとダイエットしろよ～。」
「なっ、失礼な～！！もういぃ、ごめんなさいねぇ～。」
私は悠くんの上から退こうとしてバランスを崩した。

ちゅっ・・・。
「きゃ・・・んっ・・・ぅ」
「っ・・ん・・・。」
唇が離れた。
私、い、い、い、今・・・。キスし、ちゃった・・？
「ちょっとなにすんのよー！！」
「お前がバランス崩したんじゃん？」
「うっ・・・。ご、ごめんなさい・・・。」
「それとも・・・



　　　　　　　　　　キスだけで感じちゃった？」


「なっ、そんなこ、と・・・。」
「かわいいなぁ、顏リンゴみてぇ。」

だめです。
この人とこれ以上一緒にいたら、
死にそうです。