☆短編集
「怖がってた訳じゃないもんっ!」
おっ…?なーや、高校入ってツンデレ度も上がったな。
「…………き、だから…。」
「えっ?ごめん、よく聞こえなかった。」
すると、なーやは布団から上半身を起こし、座ってる俺の肩に体重をかけ、耳元で口を開いた。
「…好き、だから!」
“カプッ”
「なっ!?」
なーやのやつ、耳甘噛みしやがった。
「…ッー///俺が耳弱いって知っててやったのかよ!?」
「へぇー…知らなかった♪」
そう、リズミカルに言うなーやに今度は俺が耳元で言ってやった。
「熱もう無いんじゃね?じゃー良いよなぁ…?」
俺はなーやの口元に自分の唇を持ってった。
「待った!」
「ぁあ!?」
突然の 待った に半ギレの俺…情けねぇ。
俺はぐいっと顔を近付けて言った。
「待ったなしだろ?」