☆短編集
Only KISS
君だけに贈るKISS―――――
「うるさい、黙れ、口塞ぐぞ?」
「それ女が言う言葉かよ?」
ぐぐっと顔を近づけ飛夜(ひや)は言う。
あたしはさらに顔近づけて飛夜にKISSをした。
「ぷはっ…お前相変わらずうめえのな。今まで何人としたんだか…」
「こんなKISSは飛夜だけだけど?」
「否定しねーんだ?」
「否定できないから」
「あーもー優亜(ゆあ)の全てを俺にしたい…」
「今からでも遅くないよ?」
あたしは挑発するように耳元で言う。
「ふうーっ」
暖かい息を吹きかけると飛夜は
「あっ」
と声を出した。
「てめえ…襲うぞ?明日立てなくしてやる」
「やってみなー♪」
あたしはベッドに座る飛夜に向かい合うように乗った。