☆短編集
    -moon- 

午後6時50分。
10分前に到着。

2、3分してから


「ツカサ―――っ!!!」


と月夜の呼ぶ声が聞こえた。


「寒いんだけど…で、なによ?」


「ん―?いや―。知ってる?」

「知らない。」



「クリスマスに月の光を浴びて付き合った二人は永遠の愛を誓えるらしい。」


「あ―知ってる。――で?」


「俺はこの月の光を借りてある人にこれから告る。」


「えっまじ!?誰だれ??」


「うるせ―な、落ち着けって!!俺のがドキドキなんだよっ!!」

そりゃあね。好きな人いないって言ってたし。


あれ?恋バナしないんじゃ……?

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