☆短編集
「咲……」
ん?…俺は後ろを振り返った。
「お弁当…いる?」
昨日より大分疑問形になってきた。
「手作り?」
「一応…」
「いる!いるに決まってんじゃん!」
「ありがと…」
そう言うと琉輝はスッと座ってしまった。
「おい…」
「ん?」
俺は今度は放心状態だった矢駒の方に体を向けた。
「まぢなんだな……うっわ―先越されるなんて…(泣真似)」
そっちかよ!
「まぁ頑張れ。」
俺は上から目線で矢駒に言った。