Love circumstance
沙羅はまだ帰る支度をしていなかったあたしに文句を言いながら半ば強引に引っ張って昇降口にまで連れられた。


「…沙羅…あたしまだ鞄に荷物つめてないんだけど……」


もはや言っても無駄だとは分かってはいたけどルンルンで靴を履き替えている沙羅に言ってみた。


「美優とデート♪美優とデート♪」


なんて意味不明なことを言っている…


当然沙羅の耳には届いていなかった……


今日はもういいや………
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