Love circumstance
あたしはその男を見てはいけないと思っていたのに体が勝手に動いてしまった…………


顔を上げると昨日みたいに命令口調だけど優しい穏やかな顔をした神崎大翔ではなくて、物凄く怖い真っ黒いオーラを放つ神崎大翔だった…………


あの女達がうかつに近づかない理由が分かった


あれは近付けるような感じぢゃないからね


そんなことを考えながらも神崎大翔を見ているとずっと煙草をくわえてボーとしていた神崎大翔が顔をあげた…………


「………………っ!!!!!!」


神崎大翔の視線とあたしの視線は見事にあわさってしまった…………


すぐそらそうと思ったけれど神崎大翔の視線があたしを金縛りにでもかけたかのように動けなくする

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