Love circumstance
少し離れた位置から神崎大翔とあたしは時が止まったかのように互いが視線をはずさず見ていた


すると神崎大翔は胸ポケットから携帯用灰皿を出して煙草を処理しながらあたしの方に向かって歩いてきた。


その間もあたし達は視線をかえることはなかった


神崎大翔があたしの目の前にやってきた


周りからは
「っ嘘!!!大翔さんって美優会長待ってたの???」
「あのふたり付き合ってんのかな???」
「えーでも美優会長って和也先輩ぢゃないの???」


なんていうまわりの声もいつもだったら冷静に静めている頃なのに……


今日は目の前にいる男の視線によって金縛りにかけられているようだ………
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