姫に王子のくちづけを…
「本当に何の用事?宿題だったら見せないよ」
『だからぁ~…』
晴臣はきょろきょろ辺りを見回して人がいないことを確認すると
『頼みがある』
と、超真剣な顔で小声で言ってきた
…聞かれちゃいけないのかな
「そんな改まってなんですか?」
私もそれに乗っかって
ひざ立ちして机に腕を乗せている晴臣に顔を近づけた
『実は…
奈津実の誕生日プレゼント買いたいから一緒に明日選んで♪』
ガクゥっ
お、思わず椅子から転げ落ちそうになってしまった
「何だそんなことか、いいよ」
『マジで?明日だよ?都合あるんじゃない?』
「あー…大丈夫」
お母さんに買い物頼まれてたけどついでにすればいいや