姫に王子のくちづけを…
しばらく時間が経って
そのショッピングセンターの看板が見えてきた
「はーるーおーみ!もうすぐ着くよ!追いてっちゃうよ」
晴臣の頭をばしばし叩く
だってこうでもしないと起きそうにないんだもん
『ん~…俺のシュークリーム…』
「シュークリームなんてどこにも無いから!」
ほんと
何でこんなに手がかかる…
こんなに寝起きが悪いとは思わなかった
目の前に見えてきたバス停
「あーもう着いたよ!…マジで置いてくよ!」
『…由香里、超いたい…もう起きたから』
まだ半分目が寝てるっての!
「ほら、降りるよ!」
私はぐいぐい晴臣を引っ張ってバスから降ろした
はぁ…
何か今日思ったよりも疲れそう…