姫に王子のくちづけを…
…クラス表の前まで行くと
想像通りうじゃうじゃと人がいた
それこそ
男女問わず何人も…
『ったく、見たんだったらさっさとよけろっての!ウザいなぁ…
由香里大丈夫?』
奈津実は私が男の人がだめなこと知ってるから
いろいろと気遣ってくれる
「うん、今の所は…だけど、クラス表私の分も見てくれないかな?」
奈津実は快く引き受けてくれたので
私は近くの木に寄りかかってそれを眺めていた
…やっぱり
未だに人ごみなんかは怖くて歩けないし
その中に入ることなんて絶対に無理
今日みたいな日は
奈津実がいてくれてよかったと思う
『由香里!2組だって、同じだよ』
嬉しそうな顔をしながら奈津美が近寄ってきた
「やった~!ホント奈津実が一緒でよかった~」
そして私たちは一緒に校舎の中に入って行った