姫に王子のくちづけを…







『・・・・・・』





それを人ごみの中見かける彼






『ねぇ~彼方ぁ!どうしたの?』



その横には腕をぎゅっと絡ませるセクシーなあの時の女の子







『…なんでもねえよ』



『またそれぇー?…まあいいや、

それよりー、今日朝までいてくれる?ってさっきからずっと聞いてるんだけどー』





『…いいぜ』



『やった~!彼方大好き~!!』






好き





そんな感情は

とっくの昔に


消え去っている…











こちらの2人は腕を絡ませて

夕闇の町へと歩き出していく…








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