姫に王子のくちづけを…
『由香里っ!今日本当に助かった~!
やっぱり困った時は由香里さまだな!』
…ったく、調子いいんだからなぁ
バスから下りて晴臣とはここで別れることになった
家まで送る
と晴臣は言ったが
まだ早い時間だったため悪いと思い断ったからだ
『じゃあ由香里、また今度なんかあったときも頼むな!』
「またあるんだ…あ、それより
ちゃんと今日のこと奈津実には内緒にしとくんだよ」
サプライズなんでしょ
と付け加えて
人差し指を口の前に当てた
『由香里…その顔は反則だって』
ブォォォ
「え?ごめん、車の音で聞こえなかった!」
『…なんでもない、独り言!』
…なんか聞こえないと逆に気になるなぁ
「…まあいいや、じゃあまた明日ね!」
『おお、またな!』
そんなこんなで
晴臣との1日は終わりましたとさ