姫に王子のくちづけを…
学校長だか生徒代表だか知らないけど…
無駄に長ったらしい話が大半を占めて入学式は終わった
まあそれで今は教室に帰って席について話を聞いている所だ
なぜ私がこんなに説明口調になっているかというと…
…現実逃避したいからだ!
「…何で周りに男子しかいないのよ…」
あまり大きな声を出せないから小声で呟いた
出席番号順だからか?
奈津実とも離れたし
…何だか入学式の日から最悪なんですけど!
「…ありえない」
私は泣きたい気持ちを抑えて机に突っ伏した