姫に王子のくちづけを…
「…この階段、どこまであるんだろう」
教材室があったのは3階
その目の前に階段があるのだが
まだまだ上まで続いている
…私のいた中学校は小規模な学校で
校舎自体も小さく、3階の上は倉庫だった
だから4階以上上とは私にとっては未知の世界で
苛立ってた事も忘れて目を輝かせた
「…屋上あるかな?」
私は急いで生徒手帳を教室に置き
階段を駆け上がった
このとき
私がこんなことに興味を示していなかったら
最悪な出来事を避けられたかもしれなかったのに…