姫に王子のくちづけを…






「…この階段、どこまであるんだろう」





教材室があったのは3階


その目の前に階段があるのだが


まだまだ上まで続いている






…私のいた中学校は小規模な学校で


校舎自体も小さく、3階の上は倉庫だった




だから4階以上上とは私にとっては未知の世界で


苛立ってた事も忘れて目を輝かせた







「…屋上あるかな?」






私は急いで生徒手帳を教室に置き


階段を駆け上がった







このとき


私がこんなことに興味を示していなかったら



最悪な出来事を避けられたかもしれなかったのに…










< 14 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop