姫に王子のくちづけを…




『あん時のお前…泣いてた』




薄暗い中でも

晴臣が歯を食いしばったのが分かった





『俺なら…由香里を泣かせねえよ』





ダメ


その続きは…







『あいつよりも、由香里の事大事に思っている』








ダメ


言っちゃダメ…









『俺、由香里の事が好きだ』



















聞きたかったような

それでいて

聞きたくなかったような










だって


…その言葉を聞いたら

私の心が揺らいでしまうから…








< 148 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop