姫に王子のくちづけを…
ロマンチックな恋に憧れてた
自分のことを一目で見つけてくれて
『お前しかいない』と言ってくれる
優しい恋がしたかった
傷つく恋はしたくなかった
壊れそうな恋はしたくなかった
毎日愛の言葉を囁いてくれて
自分を守ってくれる
まるで
物語に出てくる
正義の味方みたいな王子様
現実はそんな事ありえない
だけどもしかしたら…
そんな甘い考えのお姫様
私は世間知らずのお姫様
からっぽな中身のお姫様
王子のくちづけを
座ったまま待ち続けている
自分からは動かない
我が儘なお姫様
何一つ言うことのできない
臆病なお姫様
…だけど
「変わりたい」
あなたがいたから
そう思えた…