姫に王子のくちづけを…







【稜雅SIDE】


____________...





「千秋」



『ん?なぁに?』




ほやーんとした笑顔を浮かべる千秋


今日はずいぶんご機嫌だな…





「もうそろそろ裏に戻ってくれねえ?表のお前俺から見ると変」





『あーはいはい、今戻りました、これで満足?』





あ、そうでもなかったようだ





…俺の幼馴染千秋は

俗に言う二重人格の持ち主だ




「お前さぁ、今の彼方知ってて廉に薦めたのか?」




彼方は…中学に入ってから荒れ始めた



『当たり前じゃない、私の勘は当たるべ』




親指を立ててグッと俺に突き出す




…なんでこんなおてんば娘が

クラスの愛されぽやぽや少女に変化できんだろ…









< 194 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop