姫に王子のくちづけを…
☆1 love



__________...




『お前女の癖になんでそんなデケェの~!?』

『やーいブスブス!近寄んじゃねーよ!』

『泣いてばっかでもっとブスになっぞ!デカ女』





周りを取り囲まれて

私はしゃがんで耳をふさいでいる





やめて




ヤメテ






「やめてぇぇぇぇ!!」



叫んだとたん目に入ってきたのは見慣れた自分の部屋


まだ夜が明けていないのかあたりは薄暗い




「…なんだ、夢か」



自分に言い聞かせるようにして心を落ち着かせようとしたが



暑くも無いのに流れ落ちる汗がさっきまでの恐怖を物語っていて

なかなか落ち着きそうに無い




…この夢を見たのは何回目だろう




たぶん両手では数え切れないくらい何度も見ているはずだ







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