姫に王子のくちづけを…





音を立てないようにして


もう少しほど隙間を広げる






予想通り



そこにいたのは



彼方君だった…







『じゃあ体だけの関係でもいいわ!』




そう言いながら彼方君に抱きつく佐野さん






うわぁ!


佐野さんってあんなに大胆な人だったの!






見てはいけないと思いながらも

ここまで聞いたら後に引けなくなってしまったのも事実






…彼方君なんて答えるんだろう









ずっと無言の彼方君に痺れを切らしたのか


佐野さんは彼方君の首に手を回して口を近づけていった






さ、佐野さんっ~!




私の顔はそのシーンを見ただけでもう真っ赤










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