姫に王子のくちづけを…







《俺、本当に愛する人以外にはキスされない、しないつもりなんで》



その時、ふと


あの日の言葉が浮かんできた







ねえ、佐野さん




あんたには悪いけど




こんな彼方君見たら


あんたも諦めるしかないと思うよ…







2人は手を繋いで去っていく



その顔に浮かぶのは

照れくさそうな眩しい笑顔









恐怖を生み出す無表情仮面は



あの子の手にかからないと



取り外せないみたいだよ…






【無表情仮面 終】




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