姫に王子のくちづけを…






ガラッ




後ろでドアの開く音…





まさか

こんなタイミングよく…




『あ、水玉ピンクちゃん』





ヒクッ



こ…こいつ


いちいちいちいち

私のイラつきポイント押さえやがって…






『…水玉ピンクって何?』



いまいち空気の読めない奈津実サンは今一番聞いてはいけないことを聞きましたね…





『ん?…だからこいつの昨日のパ…』


ドカッ



私は生まれて初めて男に蹴りを入れた









「くたばれ!千堂彼方っ!」








そう捨て台詞を残し
もうすぐ先生が来ることも気にせずに

私は屋上へと足を運んだ






だから


だから男なんて


嫌いっ!!










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