姫に王子のくちづけを…
『まあそんなことはどうでもいいし』
よくねえよっ!
大体こいつ
何でこんなに神出鬼没な訳?
しかもどんだけ足速いのよ
あの階段上ってきたのに息切れてないし
瞬間移動か!?エスパーか!?超能力者か!?宇宙人か!?
「ホントあんた何者!?」
『何者って…人間以外の何かに見える?』
…こいつと話すとどっと疲れる
『それよりさ』
そう言いながらどんどん近づいてくる
『俺、お前の事気に入ったから
ぜってぇ落としてみせる』
あいつは私の目と鼻の先にしゃがんでそう言い
お得意のにやっとした笑みを浮かべた