姫に王子のくちづけを…




そのとたん





ふと私の脳裏に

あの日の記憶がよみがえってきた






そう


こんな風に



2人っきりで


ものすごく近くに顔があって…







「イヤァッッ!!」



逃げなきゃっ!




早く教室に帰ろうとすくっと立ち上がった






グラッ




あれ…?




『おい!大丈…』










最後に聞こえたのは



あいつの焦った声だった









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