姫に王子のくちづけを…




_________...




あれから数年後




この町の高校に行く事にした俺は親戚の家に居候させてもらい
そこから自転車で通う事にした






クラス表を見上げると

俺の隣に
忘れられない記憶の片隅にあった名前を見つけた




斉藤由香里





見つけた…




君は今でも

泣いているんだろうか…?







俺はあの頃とは比べ物にならないくらいに背が伸びた

勉強だって運動だって何でもできる


あの頃よりも強い奴になった










君は今でも



覚えていてくれるだろうか…?








そんな期待を持っていたんだ









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