姫に王子のくちづけを…
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春だというのに今日は熱中症になるんじゃないかってぐらい暑い
だからか、昼休みの屋上には俺意外誰もいなかった
俺は気兼ねなくコンクリートの床に寝転んだ
貸しきり状態の屋上って良くね?
誰も見てねえからあーんな事やこーんな事できんだぞ
「はぁ…」
小さくため息をつく
…そんな馬鹿なこと言ってても
思い返すのは2日前の出来事
「ヤベェ…俺相当重症だし…」
謝ったら早いんだろうけど
何気に俺はプライドが高い
自分で自覚してんだからまだいいほうだろ?
『何が重症だよ被害者ぶった口調で』
俺の真上から聞きなれた低い声が聞こえてきた
光が眩しすぎるため目の上においていた腕をよけると
「…やっぱり稜雅かよ…」
俺のいとこ
一つ上の2年生
東堂(トウドウ)稜雅だった