姫に王子のくちづけを…




されるがままに頭を撫でられていると

彼方は突然すくっと立ち上がった




『よし、落ち着いたみたいだし行くか!』



早いとこ此処から出ようぜ

と言い


彼方は私を引っ張って立たせた






その後は私の歩く速度にあわせてゆっくり歩いてくれた




ずっと前を歩いてくれたので

私の赤く火照った顔は見られなかったと思う




え、てかなんで私の顔こんなに熱いの!


熱でもあるのかなぁ…





ボタッ







そんな事を考えていたら




上から何か降ってきた






何?…このちょっとひんやりしたジェル状のもの…






急に立ち止まった私を不思議に思ったのか彼方が私を懐中電灯で照らしてきた




眩しいなぁ…









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