姫に王子のくちづけを…
『おまっ…なんだよその紫色のもん!』
紫?
さっきそれが降ってきた額のあたりを撫でると
指にベトッと得体の知らないものがついてきた
それは懐中電灯に照らされ
紫色に光っていた
「や~~~~!!!なにこれぇぇ!!」
私は無我夢中でそれを指から取り払った
『ちょっ…落ち着けって…どうせゼリーかなんかだろ』
え?
「ゼリー?」
そういわれてみればそんな気もするような…
『ったく…いちいちこんな子供じみたものに騒ぎすぎなんだよ』
むかっ
なんなの、さっきまではあんなに優しかったのに…
「子供ですいませんねえ!」
私は彼方を引っ張ってどんどん先へと進んでいった
…これどこまで行けばいいのよっ!!