姫に王子のくちづけを…
ズッキーン
激痛が左の足首に走った
思わず倒れそうになったら
ガシッといつの間にか移動していた彼方に腕をつかまれて
…不本意だが助けられた
「あ、ありがとう…」
『どーいたしまして、ほら乗れ』
彼方はそういうとしゃがみこんだ
え?
「え、どういう事?」
『保健室、どうせお前1人じゃ歩けねえだろ』
私に背中を向けてるってことは
そこに乗れって事?
「い、嫌『つべこべ言わずにさっさとしろ』
「…はい」
何で私がこんな奴におとなしく従わなきゃいけないんだろう