君だけのために
君だけのために
好き
ね、私のこと好きですか?
「え?仕事?」
『悪い、沙弓…急な会議で…』
「………うん、頑張ってね」
『またケーキご馳走すっから、じゃあ』
静かに、京君との繋がりが切れた。
また、ドタキャンかぁ、もう何度目くらいになるのかな…。
今日は、京君と付き合いだして半年の記念日だったんだけどな。
慣れない綺麗な服を来て、待ち合わせの時間より早く来て…楽しみにしてたのに
結局、今日も一緒にいれなかった。
「はぁ、仕事か…」
まだ学生の私には、理解出来ない忙しさが京君にはあるんだろうな。
京君は社会人、私は学生。
わかってる、3歳の年の差って大きい。
だけど京君が好きだから…理解ある彼女を演じ続けてる私。
でも、やっぱり…
「今日は一緒にいたかったな」