君だけのために





走って、息切れがして近くの公園のブランコに座った。





最悪な半年記念日になっちゃったな。





そして今日から、京君と来月の記念日を過ごすこともなくなるんだね。





私が22歳だったら、京君が19歳だったら…何か変わってたかな?





でもね、京君…私はね、京君の傍にいれる時間が幸せだったの。





なにもいらない、京君が笑ってくれるだけで私は幸せだったの。





こんな気持ちをくれたのは、京君だけなんだよ。





今も、きっとこれからも、私は京君が好きだと思う。





信じてた、疑わなかった、あなたの未来に私がいることを。





だけどもう、おしまい。





京君の未来に私はいない、私とは違う大人の女の人がいるんだ。





悲しいよ、京君。あれは幻だよって、誰か私に教えて下さい…。





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