私のウソ、彼のキモチ
「はい・・・?」
一体何を言い出すのかと思えば“お前を俺の彼女にしてやってもいいけど?”だなんて、この男は正気だろうか。
しかも、何で俺様?
上手く状況が飲み込めない私は唖然と口を開けるだけだった。
今まで会ったことも見たことも話したこともない男からの突然の俺様告白に訳がわからなくなる。
「実はさ、俺ずっとアンタのこと見てたんだよね。毎日電車に乗ってるじゃん?遠くからだけど、ずっと見てたんだよ。そんでさ・・・惚れた。」
そしてようやく状況が飲み込めた。
この男、私を誰かと勘違いしている。
日ごろ私は電車で学校になんか向かってない。昨日も一昨日だって自転車で通学している。それをたまたま寝坊したせいで今日は電車に乗っただけなのに。
早く否定しなきゃ。
「ねぇ、それ勘違い・・・!」
「俺、櫻井ハル。アンタの名前は?」
私の言葉なんて聞こえていないのか彼は次々と言葉を口にした。
「俺もこの学校でさ、クラスは3年2組。アンタのことは学校では見ないから結構探したんだけど、もしかして後輩?制服が同じだから同じ学校ってわかったの。アンタ何年何組?」
「あ、放課後さ俺とマック行くよな?」
勝手に勘違いをして勝手に話を膨らませる。
これは否定できない状況になってくるんじゃない?
本当に早く否定しなきゃ・・・!
「だから、私は!」
「名前は?」
「・・・えっと中島メイ。」
彼の圧力に負けてしまい中々次の言葉を口に出せない。
しかも彼は「メイね、可愛い名前じゃん。俺のことはハルで良いから。」なんて嬉しそうに言っている。
そんなに喜んでたら否定しようにも否定できないじゃん。
本当に否定しにくい状況になっているんだから。
一体何を言い出すのかと思えば“お前を俺の彼女にしてやってもいいけど?”だなんて、この男は正気だろうか。
しかも、何で俺様?
上手く状況が飲み込めない私は唖然と口を開けるだけだった。
今まで会ったことも見たことも話したこともない男からの突然の俺様告白に訳がわからなくなる。
「実はさ、俺ずっとアンタのこと見てたんだよね。毎日電車に乗ってるじゃん?遠くからだけど、ずっと見てたんだよ。そんでさ・・・惚れた。」
そしてようやく状況が飲み込めた。
この男、私を誰かと勘違いしている。
日ごろ私は電車で学校になんか向かってない。昨日も一昨日だって自転車で通学している。それをたまたま寝坊したせいで今日は電車に乗っただけなのに。
早く否定しなきゃ。
「ねぇ、それ勘違い・・・!」
「俺、櫻井ハル。アンタの名前は?」
私の言葉なんて聞こえていないのか彼は次々と言葉を口にした。
「俺もこの学校でさ、クラスは3年2組。アンタのことは学校では見ないから結構探したんだけど、もしかして後輩?制服が同じだから同じ学校ってわかったの。アンタ何年何組?」
「あ、放課後さ俺とマック行くよな?」
勝手に勘違いをして勝手に話を膨らませる。
これは否定できない状況になってくるんじゃない?
本当に早く否定しなきゃ・・・!
「だから、私は!」
「名前は?」
「・・・えっと中島メイ。」
彼の圧力に負けてしまい中々次の言葉を口に出せない。
しかも彼は「メイね、可愛い名前じゃん。俺のことはハルで良いから。」なんて嬉しそうに言っている。
そんなに喜んでたら否定しようにも否定できないじゃん。
本当に否定しにくい状況になっているんだから。