私のウソ、彼のキモチ
「・・・え?」
「だから毎日電車で見る時にメイ寝てんの。いつも寝てんだろ?もしかして朝弱い?」
そんなの私にわかるはずがない。
だってその人は私じゃないんだから。
・・・どうしよう、何て言えばいいのだろう。
「う、うん。朝は弱いの。いつも眠たくて。」
今ここで勘違いだという事を打ち明かそうか。
そう思ったけれど自分の弱さがそれを許さなかった。
その結果言ってしまったのがウソのことだ。
私って本当に弱い。
彼には本当のことを言えない。
それはきっと彼の笑顔を見てからだ。
「メイ、やっぱマック止めるぞ。」
突然言われたことにビックリしながら私は彼を見つめた。
この男、いきなり俺様告白をしておいてマックに行くから放課後待ってろだとかさんざん言ってきた挙句止める・・・だと?
「ふざけないで!いきなり俺の彼女になれだとか、放課後に待ってろだとか言っておいて何なの?!」
勢いで言ってしまったものは仕方がない。
しかしこんな男にこれぐらいのことを言って後悔などする必要もない。
「何なのってメイが好きなだけだけど?メイが好きだからマックなんか止めて、もっとメイのこと知りたいって思ったんじゃん。だからメイの家行っていいか?」
・・・なんて勝手な男だろう。
でも私もこの男以上に勝手な女だ。
突然現れた嵐の様な男に私は勘違いをされウソをついた。
そんなに私と彼が勘違いをしている子って似ているのだろうか。
「ねぇ、電車でいつも見る“私”はどんな風に見える?」
私は彼の質問など無視して彼に問いかけた。
そうすると彼は思いだすかの様に「んー。」と考え出した。
「一言で言うと可愛い。二言で言うと可愛くて優しそう。三言で言うと可愛くて優しそうで寝むそう。」
「・・・それで、どうして好きになったの?」
「さぁ、なんでだろ。気づいたら、ずっと見てた。そんでたまに隣にいる友達と笑いながら話してるのとか見て本気で惚れた。」
それって“その子”の笑顔に惚れたってことだよね?
じゃあ、何で彼は私をその人と勘違いしているって気がつかないんだろう。
だって今日、私は彼の前で笑顔を見せた?
「だから毎日電車で見る時にメイ寝てんの。いつも寝てんだろ?もしかして朝弱い?」
そんなの私にわかるはずがない。
だってその人は私じゃないんだから。
・・・どうしよう、何て言えばいいのだろう。
「う、うん。朝は弱いの。いつも眠たくて。」
今ここで勘違いだという事を打ち明かそうか。
そう思ったけれど自分の弱さがそれを許さなかった。
その結果言ってしまったのがウソのことだ。
私って本当に弱い。
彼には本当のことを言えない。
それはきっと彼の笑顔を見てからだ。
「メイ、やっぱマック止めるぞ。」
突然言われたことにビックリしながら私は彼を見つめた。
この男、いきなり俺様告白をしておいてマックに行くから放課後待ってろだとかさんざん言ってきた挙句止める・・・だと?
「ふざけないで!いきなり俺の彼女になれだとか、放課後に待ってろだとか言っておいて何なの?!」
勢いで言ってしまったものは仕方がない。
しかしこんな男にこれぐらいのことを言って後悔などする必要もない。
「何なのってメイが好きなだけだけど?メイが好きだからマックなんか止めて、もっとメイのこと知りたいって思ったんじゃん。だからメイの家行っていいか?」
・・・なんて勝手な男だろう。
でも私もこの男以上に勝手な女だ。
突然現れた嵐の様な男に私は勘違いをされウソをついた。
そんなに私と彼が勘違いをしている子って似ているのだろうか。
「ねぇ、電車でいつも見る“私”はどんな風に見える?」
私は彼の質問など無視して彼に問いかけた。
そうすると彼は思いだすかの様に「んー。」と考え出した。
「一言で言うと可愛い。二言で言うと可愛くて優しそう。三言で言うと可愛くて優しそうで寝むそう。」
「・・・それで、どうして好きになったの?」
「さぁ、なんでだろ。気づいたら、ずっと見てた。そんでたまに隣にいる友達と笑いながら話してるのとか見て本気で惚れた。」
それって“その子”の笑顔に惚れたってことだよね?
じゃあ、何で彼は私をその人と勘違いしているって気がつかないんだろう。
だって今日、私は彼の前で笑顔を見せた?