2番目…
私はいつものように学校に来ていた


『ねー聞いた? 颯斗クンと美波ケンカしてるんだって』

『マジ!? あの2人メッチャ仲良かったじゃん!』

『なんか原因は颯斗クンの浮気らしいよ』
『え~!?颯斗クンに限ってそんな事ないよ』

『うちもそう思う。 多分美波の勘違いだよ』

『だよね~』

………ケンカしてるんだ……


だから、颯斗最近連絡くれないんだね…
私はズルい…

今私、嬉しかった…

このままケンカして別れたら私が颯斗の1番目になれるって考えちゃったんだ…

そんな事あるはずないのにね…

だって私が今こうやって考えてる間にも颯斗は寄りを戻そうと必死なんだもんね…


私から別れを切り出さないとずっと颯斗を苦しめてしまう…


最初から分かってた…

2番目なんて良い事あるはずないって…
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