Love Short Story's
・君とあたしの秘密場所
出会った場所も、告白した場所も、初キスをした場所も、喧嘩して仲直りした場所も、待ち合わせ場所も、
あたしと君の特別な“あの場所”
“あの場所”というのは、あたしの学校の近くにある本屋さんの裏にある小さな空き地の事だ。
男子校に通っている彼氏の渚くんと、帰りはこの場所で待ち合わせをしているのだ。
いつも、あたしの方が先に着いて数分待つと笑顔で渚くんが走ってくるんだ。
・・・だけど今日はいくら待っても渚くんが現れない。
携帯に電話を掛けても、出てくれない。
不安になりながらも、もう少し待ったら来るはず、と自分に言い聞かせる。
そして根気強く待っていたら、急いで走ってくる渚くんの姿が見えた。
「渚くん、遅いよ!」
「ごめんっ!ちょっと和葉にあげるプレゼント買ってた!」
「プレゼントって、プレゼント?」
「そ。はい、俺と和葉の1周年を祝って俺から和葉へのプレゼントだっ!」
受け取った小さな可愛らしい紙袋を開けると中には携帯サイズのクマのストラップが入っていた。
「可愛い!ありがとう、渚くん!でも、あたし・・・何も買ってないよ?」
「今の和葉の笑顔で俺は十分だから!それに俺、いつも貰ってばっかだし。あとストラップ、俺とおそろだから!和葉の事、大好きだからな!」
そんな事を言われたら、あたしだって十分だよ?
その言葉が、あたしにとって最高のプレゼントだ。
これからも、あたしはずっと渚くんを待っているからね。
end
あたしと君の特別な“あの場所”
“あの場所”というのは、あたしの学校の近くにある本屋さんの裏にある小さな空き地の事だ。
男子校に通っている彼氏の渚くんと、帰りはこの場所で待ち合わせをしているのだ。
いつも、あたしの方が先に着いて数分待つと笑顔で渚くんが走ってくるんだ。
・・・だけど今日はいくら待っても渚くんが現れない。
携帯に電話を掛けても、出てくれない。
不安になりながらも、もう少し待ったら来るはず、と自分に言い聞かせる。
そして根気強く待っていたら、急いで走ってくる渚くんの姿が見えた。
「渚くん、遅いよ!」
「ごめんっ!ちょっと和葉にあげるプレゼント買ってた!」
「プレゼントって、プレゼント?」
「そ。はい、俺と和葉の1周年を祝って俺から和葉へのプレゼントだっ!」
受け取った小さな可愛らしい紙袋を開けると中には携帯サイズのクマのストラップが入っていた。
「可愛い!ありがとう、渚くん!でも、あたし・・・何も買ってないよ?」
「今の和葉の笑顔で俺は十分だから!それに俺、いつも貰ってばっかだし。あとストラップ、俺とおそろだから!和葉の事、大好きだからな!」
そんな事を言われたら、あたしだって十分だよ?
その言葉が、あたしにとって最高のプレゼントだ。
これからも、あたしはずっと渚くんを待っているからね。
end