Love Short Story's
・初恋は甘いビター
俺は高校生にもなるのに恋なんかした事がない。女にトキメクなんて以ての外。
だけど別に恋がしたくないって訳じゃない。
俺は、まだ人を好きになるという感情を知らないだけなんだ。
“恋は突然訪れる”と誰かが言っていた。
まぁ俺は、これっぽっちも信じた事がないけどな。
そんなのバカか、と思うぐらいだ。
今日も、いつもと同じ様に学校に行くため混んでいる電車へと乗る。
朝の電車はいつも満員でキツイ。
オッサンの汗の臭いとか、朝っぱらなのにオバサンのキツイ香水が鼻につく。
そして俺は学校近くの駅について電車から降りた。
ドンッ-
満員電車なら、さも当たり前の様にサラリーマンとぶつかった。
その拍子に持っていた携帯が地面へと叩き落とされる。
うわ、やべぇ・・・。
急いで落ちた携帯に手を伸ばす。
でも携帯は誰かの手によってあっさりと奪われた。
文句を言おうかと顔を上げる。
「落ちましたよ?」
しかし俺の前にいたのは俺と同い年ぐらいの女子高の奴だった。
ニッコリと俺に向けられた太陽の様に輝かしい笑顔。
ドクンと心臓が音を鳴らした。
俺は差しだされた携帯を、ゆっくり受け取った。
「ありがと。」
「うん、またね!」
そう言うと彼女は笑顔と共に駅のホームから消えて行った。
不覚にも彼女が言った「またね!」の言葉に期待する。
いつかまた会えるのかよ・・・。
“恋は突然訪れる”
この言葉、嘘じゃねえかもな。
少しぐらい信じてみるか。
そんでさ、もう1回・・・彼女に会える様に頑張ってみるか。
end
だけど別に恋がしたくないって訳じゃない。
俺は、まだ人を好きになるという感情を知らないだけなんだ。
“恋は突然訪れる”と誰かが言っていた。
まぁ俺は、これっぽっちも信じた事がないけどな。
そんなのバカか、と思うぐらいだ。
今日も、いつもと同じ様に学校に行くため混んでいる電車へと乗る。
朝の電車はいつも満員でキツイ。
オッサンの汗の臭いとか、朝っぱらなのにオバサンのキツイ香水が鼻につく。
そして俺は学校近くの駅について電車から降りた。
ドンッ-
満員電車なら、さも当たり前の様にサラリーマンとぶつかった。
その拍子に持っていた携帯が地面へと叩き落とされる。
うわ、やべぇ・・・。
急いで落ちた携帯に手を伸ばす。
でも携帯は誰かの手によってあっさりと奪われた。
文句を言おうかと顔を上げる。
「落ちましたよ?」
しかし俺の前にいたのは俺と同い年ぐらいの女子高の奴だった。
ニッコリと俺に向けられた太陽の様に輝かしい笑顔。
ドクンと心臓が音を鳴らした。
俺は差しだされた携帯を、ゆっくり受け取った。
「ありがと。」
「うん、またね!」
そう言うと彼女は笑顔と共に駅のホームから消えて行った。
不覚にも彼女が言った「またね!」の言葉に期待する。
いつかまた会えるのかよ・・・。
“恋は突然訪れる”
この言葉、嘘じゃねえかもな。
少しぐらい信じてみるか。
そんでさ、もう1回・・・彼女に会える様に頑張ってみるか。
end